砂漠化した地域とその原因

中東、特にメソポタミア(現在のイラク)は、農業が始められた最初の文明が起きた地域と言われている。ここは緑に豊かで土壌が肥えていたが、過度な農業活動により土壌が渇いていったことと、河の上流にあった森林の伐採によって上流に降った雨が一気に河に流れ込むことにより洪水が発生し、下流の表土を流し去った。また、灌漑によって表土の塩性化を招いた。さらには上流からアルカリ性の土砂が流れ込むことにより植物の成育には向かなくなった。

同様のプロセスはエジプトやインダス河流域でも起きている。インダス河流域に発達したインダス文明は、メソポタミア文明(シュメール)との交流が強く、同様の農業活動を行なったと思われる。森林は焼き煉瓦を作るために伐採された。

農耕地帯ではしばしば土壌の維持や再生の理解を無視した大規模な農地開発が行われ、結果的に「砂漠化」を招いた例がある。

ウィルウェイ 枯渇性資源

ウィルウェイが枯渇性資源についてご紹介します。

0コメント

  • 1000 / 1000