2021.04.26 04:46日本における土壌汚染国の施策における用語と意味の混乱 国や地方自治体の行政上での「土壌汚染」は、「土壌(地盤を構成する物質のみ)が汚染されている現象を指し、地下水や地下空気が汚染されている現象を含まない」としており、実務上は地下水面から上の地盤構成物(砂や粘土など)の汚染のみを扱い、これを土壌環境基準や土壌汚染対策法の考え方としている。一方、「地盤は水と空気の一体で構成され、これらの相互作用により地盤全体の環境...
2020.09.17 03:22工場等(市街地)における法的汚染対策汚染の未然防止汚染を新たに発生させないことを目的とし、1)水質汚濁防止法による有害物質の地下浸透の規制、2)廃棄物の処理及び清掃に関する法律による廃棄物の埋立方法の規制、等による対策が進められてきた。既に発生した汚染の浄化汚染を発見するための手続きを定めた土壌汚染対策法(平成14年(2002年))により、同法で定められた土地を所有する者等が、有害物質使用特定施設(水質汚濁防止法に定める)を廃止する...
2020.08.24 04:10農用地における法的汚染対策農薬を大量に使用した場合には、ダイオキシン類濃度が環境基準を超過する場合には汚染対策が必要である。食品衛生法上では玄米に含まれるカドミウムは1ppmと規定されている。土壌中のカドミウムは農作物に蓄積され、基準値以上のカドミウムを含む農作物は販売することが出来ない。農用地においてはカドミウムについても確認が必要である。
2020.07.09 05:16国の施策における用語と意味の混乱国や地方自治体の行政上での「土壌汚染」は、「土壌(地盤を構成する物質のみ)が汚染されている現象を指し、地下水や地下空気が汚染されている現象を含まない」としており、実務上は地下水面から上の地盤構成物(砂や粘土など)の汚染のみを扱い、これを土壌環境基準や土壌汚染対策法の考え方としている。一方、「地盤は水と空気の一体で構成され、これらの相互作用により地盤全体の環境機能が構成されている」との考え方から、国...
2020.06.09 03:26工場等(市街地)における土地資源(不動産)都市部に存在する大工場の敷地跡は、まとまった面積が確保できることから都市再開発の中核になる場合が多く、対象の土地に土壌汚染があったとしても、その対策費用を再開発費の内部費として計上しても充分に計画が成り立つことが多い。その一方、都市部であっても中小・零細企業が集積する場所では、総開発費と再開発効果に対して、土壌汚染回復のための高額な対策費用により、不動産の再開発や取引が思うように進まず汚染が放置さ...
2020.06.02 08:06汚染発見の経緯(工場等(市街地)の汚染発見の経緯)近年、有害物質を扱っていた都市部の工場が、産業構造の転換により住宅地などへ転用されつつある。工場跡地の売却等の際に調査を行う際に土壌汚染が発見される事が多い。地下水への汚染や汚染土壌の粉塵の拡散を通じて、地域住民の健康に懸念が生じるなど社会問題となっている場合もある。製錬所等の金属工場において、鉛・ヒ素などの有害重金属が検出されることが多い。また、古くから銅吹所などが存在した地域では、土壌汚染が顕...
2020.05.27 08:42土壌中の重金属類の分布土壌汚染を評価するにあたり、そのバックグラウンド値である自然環境下における重金属類の表層土壌中での垂直濃度分布の把握が重要である。これは土壌の種類(土壌区分)により重金属類の垂直方向の濃度分布が大きく異なることによる。このような土壌中の自然状態での濃度分布データは、日本国内において、統一された基準によって整備はされていなかった。このため環境省では2005年と2006年に、全国の表層土壌中の重金属類...
2020.05.22 06:31土壌汚染発生の特殊性大気汚染や水質汚濁と異なる土壌汚染独自の特徴がある。この項目は、地下水汚染の記述と重複する。 公害を体感しにくいこと 土壌汚染は、体感しにくい公害である。有害物質であるにもかかわらず、それが地下に浸透することにより、目視・においを体感しにくくなり、有害性を感じにくくなってしまう。有害物質を地下に浸透させるという行為は、体感できないがゆえ、公害を発生させているという認識が甘くなり...
2020.05.19 05:58土壌汚染の捉え方一般に土壌とは、「陸地の表面を覆っている生物活動の影響を受けた物質層」と考えられている。一方、土壌汚染という用語で使用している土壌とは、1)「土地や地盤を構成する物質」または2)「土地」を指している。前者の1を対象としてこの用語が使われ始めた発端は、農用地の耕作土の汚染問題であった。このため土壌そのものの汚染現象を指していた。現在は農用地以外の土地の汚染も問題として表面化し、この現象に対しても本用...
2020.05.14 07:05土壌汚染土壌汚染(どじょうおせん、Soil contamination)とは、土壌中に重金属、有機溶剤、農薬、油などの物質が、自然環境や人の健康・生活へ影響がある程度に含まれている状態をいう。典型七公害の一つ。土壌へ混入した原因は、人為・自然を問わない。
2019.09.17 03:56土壌流出土壌流出とは、地面の傾斜や風などの影響によって表面の土壌が流亡する現象のことである。アメリカ合衆国の畑作でしばしば問題視され、1トンの小麦を生産する際に約1トンの肥沃な土壌が流失していると言われている。土壌流出の量は農法や地形等によって変化する。また、土壌流失は森林の伐採や過度の放牧などにより、地表を覆っていた植物層が失われ、地表が露出した場合に、雨や風の影響を受けて発生する。このことは浸食作用を...
2019.09.03 03:56砂漠化した地域とその原因中東、特にメソポタミア(現在のイラク)は、農業が始められた最初の文明が起きた地域と言われている。ここは緑に豊かで土壌が肥えていたが、過度な農業活動により土壌が渇いていったことと、河の上流にあった森林の伐採によって上流に降った雨が一気に河に流れ込むことにより洪水が発生し、下流の表土を流し去った。また、灌漑によって表土の塩性化を招いた。さらには上流からアルカリ性の土砂が流れ込むことにより植物の成育には...